トッティです。
今回も発達障害の続き、第2回目で「ADHD」について書いてみようと思います。
ADHDとは?
ADHDって何の略って思った人もいるでしょう。ADHDは「注意欠如・多動症」のことを指す言葉です。
「授業の集中を持続できない」とか「忘れ物が多い」などを特徴とする注意欠如と、「順番待ちが出来ない」とか「授業中に席に座っていられない」などを特徴とする多動症を合わせて、
一般の子と比べて極めて落ち着きがない子が「ADHD」と診断されます。
ADHDと診断される基準は以下のようになるようです。
注意欠如による「不注意」、じっとしていられない「多動性」、考える前に身体を動かしてしまう「衝動性」がADHDの主な症状になります。
この中でもその子によって強く現れる症状の違いや個人差によってどのタイプのADHDかに分けられます。
不注意の症状が強い子は、「ワーキングメモリー」という脳の機能がしっかりと働いていないことが原因と考えられているようです。
日常生活では以下のような特徴が現れるようです。
多動性の症状が強い子は身体を動かしていないと落ち着かなく、無意識で身体を動かしてそれを抑えられないそうです。
日常生活では以下のような特徴が現れるようです。
衝動性の症状が強い子は思いついた行動を考える前に行ってしまうそうで、心のブレーキが効きにくいそうです。良いことならまだしも、悪いことだったら大変ですよね。
日常生活では以下のような特徴が現れるようです。
ADHDの原因としては「脳機能の偏り」や「遺伝」なども関係していると考えられているそうです。
またADHDの子供には様々な研究の結果、睡眠障害が起こる可能性が高いそうです。
お子さんの寝つきが悪かったり、ぐっすり眠れない、逆に寝過ぎてしまうなどの睡眠トラブルがあれば、それはADHDのせいかもしれないんです。
良い睡眠がとれるように生活のリズムを整えてあげることによって、ADHDの症状が軽減されることもあると言われているそうです。
生活のリズムは大切なんですね。
もしお子さんがADHDだったら?
ADHDの子供にはとても困難がつきまといます。一般の子には理解し難い行動をしてしまうことによって、ほとんどのお子さんは家や学校で叱られてしまいます。
叱られ続けると自尊心が下がったり、自己肯定感が低くなってしまうんです。
自尊心や自己肯定感が低くなり、叱られて失敗ばかりしていると、
うつ病などの精神疾患を2次障害として合併してしまうのだそうです。
重い2次障害になると、ますます社会から取り残されて、社会に戻ることが出来なくなってしまいます。なので早く気付いてあげることが大切なんです。
ADHDってだけでも本人は苦労しているでしょうが、さらにうつ病になんてなってしまったら大変です。それを防ぐためにはやはり他の発達障害と同じでADHD子にも接し方は大切なようです。
これに関しては障害があるなしに関わらず、しっかり褒めてあげて、才能を見つけてあげる。これが大切なんです。
あとはADHDのことを自覚させてあげて、苦手な計画性のある行動を促したり、その不安を取り除いてあげることが大切なんですね。
ADHDの子には才能が詰まっていると思います。だってここまで紹介した弱点は、視点を変えれば最強の武器、最大の長所に変わるんですよ。
ADHDの子のサポート
ADHDのお子さんを家庭や学校だけでなんとかしようとしても限界があり、親御さんや先生が参ってしまうなんてことにならないために、専門の医療機関や地域の保健センターなどと協力体制を組んで対応してみてはいかがでしょうか。
ADHDの子にあった環境に改善したり、行動療法といった、「出来たことに対して褒めることで、成功体験を積ませてあげる」などのサポートを受ける事が出来ます。
また薬による治療も、症状の軽減に一定の効果があると分かっているそうです。脳の神経伝達物質の働きを調整する薬が使われるようです。
お子さんがADHDかもしれないと悩んでいる親御さん、専門の機関の協力を得て正しいサポートが出来れば、あなたのお子さんの才能は開花するかもしれませんよ。
最後に
ADHDのお子さんを持った親御さんは、お子さんの行動を理解できずにきっと最初は戸惑うことでしょう。
しかしその特徴を理解し、正しくサポートしてあげることが出来れば、ADHDのお子さんは大きく花開く可能性を秘めています。
ADHDに関わらず、アスペルガーなどの発達障害と言われる症状は、あくまでも一般的に見てであり、当の本人には普通のことなんです。
これは障害ではなく、神様から与えられたギフトなんです。
ADHDの持つ行動する力は、きっと普通の人にはない何かを起こすための力かもしれませんよ。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。