トッティです。
今回も発達障害の続き、第3回目で「学習障害」について書いてみようと思います。
学習障害とは
まず勘違いされがちなんで説明しますが、
学習障害(LD)は知的障害と違います。
知的な遅れがなく、身体的な障害や本人のやる気もあるのにも関わらず、読み書きや計算をすることがが極端に下手で、遅れが出てしまう状態なんだそうです。
しかし学習障害だからって「勉強が出来ない子」と決めつけてはいけませんよ。
なんとあのスティーブン・スピルバーグ監督や、ハリウッド俳優のトム・クルーズも学習障害なんだそうです。
学習障害があったって成功することが出来る前例があるんですよ。
原因としては先天性の脳機能の障害が多いと考えられていますが、その他にも原因があるそうです。例えば事故なんかで脳に損傷を受けてしまうなどですね。
大きく分けて「読む」「聞く」「書く」「話す」「計算する」「推測する」の6つの分野で困難が現れるそうなんですが、この全てが困難になる訳ではないそうです。
症状で言うと「読み書き障害(ディスレクシア)」、「算数障害」、「書字表出障害(ディスグラフィア)」などがあるそうです。
ディスグラフィア(書字障害)とは | 障害の理解(ADHD・LD・自閉症障害など)の学習指導案・授業案・教材 | EDUPEDIA(エデュペディア) 小学校 学習指導案・授業案・教材
ただ問題なのは、この5項目って多くの子は小学校に入るまで本格的に行うことって少ないですよね。だから、他の発達障害である「アスペルガー症候群」や「ADHD」と比べて発見が遅れてしまうそうです。
www.tottiblog.xyzまた学校に入ってからも「勉強不足」とか「頑張りが足りない」と思われてしまうことなんです。
学習障害の子との接し方
もしあなたが学校の勉強をやってもやっても成績が上がらなかったら、勉強をするテンションが上がらないし、モチベーションも下がりますよね。学習障害の子は常にそんな状態に置かれているんです。
発見が遅くなると勉強のやる気が下がってしまったり、下手すると心と身体に症状が出てしまう可能性があるんですよ。それで不登校になったり、学校で問題を起こしてしまったりということも有り得ない話しではないんです。
ですから早めに診断を受けて、適切にサポートを行うことがとても大切になってきます。
まずは診断ですが、医療機関で読み書きの検査をすることで障害があるかが分かります。
もしお子さんが学習障害と診断されたら、お子さんとの接し方も非常に大切になってきます。やはり普段から接することの多い親御さんや学校の先生は、しっかりと理解して接してあげることが大切です。
苦手なタイプに合わせたサポートを、焦らずにゆっくりと行なっていく必要があります。子供のモチベーションを下げないように注意しながらですよ。
くれぐれも出来ないからって叱ったり、「出来るまで○○させてあげない」なんてことはしないようにして下さいね。
あと、親御さんだってお子さんをずっとサポートしてればストレスが溜まります。ひとりで抱え込まずに自分のケアもしっかりと行なって下さい。ストレスを溜めてイライラしてるとお子さんにも良くありませんよ。
学習障害には2次的障害として「自閉症スペクトラム」や「ADHD」が併存していることが指摘されているそうです。これに気付かずに時間が経過してしまうと、最悪の場合はうつ病も併発してしまうこともあるそうなんです。
残念ながら、現時点では学習障害の医学的な治療法はないそうです。
療育や環境を整えてあげることでお子さんのサポートを行い、困難を軽減してあげることが学習障害の子への対応になります。まずは各市町村の保健センターなどの専門機関に相談してみて下さい。
最後に
3回にわたって発達障害の3タイプについての記事を書いてきましたが、前回のアスペルガー症候群やADHDと、今回のこの学習障害は根本的に何かが違う感じを受けました。
アスペルガーやADHDは特性であり、捉え方によっては長所にも武器にもなると書きましたが、この学習障害だけは本当に障害としか感じられませんでした。
しかもこの障害に気付かずに放置してしまうとうつ病にもなってしまう可能性があるなんて、親御さんからしたら堪ったもんじゃないし、当の子供はもっと堪りませんよ。
ですから専門の機関の協力を得て、しっかりとお子さんをサポートしてあげることが何よりも重要なんです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。